ダイエット成功のカギは脳

ダイエット成功のカギは脳にある

サルではネズミのようにカロリー制限をしても、寿命は延びないことが一流の科学雑誌、「ネイチャー」に書かれていました。

 

サルやヒトはネズミとは違います。ヒトは一日に一食もしくは絶食してカロリー制限しても、得られるものは少ないわけです。

 

やはり脳と体の仕組みからみた、メタボを改善させる適切な食事と運動の方法を取ることが必要です。

 

 

脳をだます食事

 

食事の基本は、脳に空腹感を感じさせないことです。食事療法でも大切なのは脳です。

 

3カ条が基本になりますが、「脳にひもじさを感じさせてはいけない」工夫が必須です。

 

私たちは食欲など、脳が作る本能に勝つことはできません。理性が本能に負け続けたからこそ、人間は命を長らえているとも言えます。

 

親しい人が亡くなった日に「こんな時でも食欲だけは規則正しく起きてくる」と嘆いていたとしても、それは生きるために必要な本能です。

 

メタボリックシンドローム対策のため、1日中お腹が減っている」、あるいは「お腹が減って寝られない」などというのは愚の骨頂です。

 

いつか本能に負けてしまって、大食いしてしまうことが目に見えています。

 

 

サーカディアンリズムからみても、夜中の大食いは太ります。

 

空腹感は胃の状態に加えて血糖値の低下も重要です。胃袋が長時間充満することが、満腹感をもたらします。

 

胃袋が充満したと思わせるためには、体積と水分量や重量が必要です。ここに答えが隠れています。

 

私は、こう説明しています。

 

たとえば煮物やおでんであれば、自菜や春菊などの野菜やコンニャクやシラタキをまず食べる。えのき茸やしいたけなどのキノコ類でもいいでしょう。

 

次に鶏肉や豚や牛肉などのタンパク質を食べる。この手の動物性タンパク質には99%脂質が含まれているので、間に野菜やキノコ類をはさんでください。

 

野菜やコンニャク、キノコ類は繊維類が多いため、たくさん噛んで顎を使います。噛んでいるうちに脳の満腹中枢が刺激されます。

 

そして、お茶や汁物を飲んで、 一服して時間を稼いでもらいます^.水分で胃に重さをかけることと、 一服することで胃が充満しつつある情報や血糖値の上昇を脳が認識する時間を稼ぎます。

 

最後に、ごはんやうどんを足りない分補う感じで少なめに食べて終わりにします。

 

最近ではコレステロールの摂取にはあまり神経質にならなくてよくて、植物性油脂や炭水化物を控えるほうが重要であることがわかってきています。

 

 

忙しい時には湿野菜とインスタントを利用する

 

食事の順番を、野菜→汁物→タンパク質→少量の炭水化物とする温野菜バージョンもあります。

 

その日の特売の野菜をシリコン調理器に入れてレンジで加熱して温野菜を作り置きしておいていただくものです

 

期限切れ間近だったり、少ししなびていても、加熱するので問題ありません。いっぺんに作ると手間が省けます。週末に冷凍しておけば1週間持ちます。

 

価格も抑えられます。継続することが大切ですので、手間と価格を省くことも重要です。帰りのスーパーの特売をのぞくのを日課にしている人も知人にはいます。

 

また、キッコーマンから、キャベツを入れてレンジで加熱するだけでよいバッケージを使った商品が販売されるようになりました

 

キャベツには甘みもあり、かさもあります。先に食べておけば、脳に満腹感を感じてもらえるでしょう。

 

汁物に関しては、最近フリーズドライの汁物が著しく進化していますのでそれを利用してもらっています。

 

温野菜を食べて、豚汁や味噌汁を全部飲んでから、焼き魚や脂身の少ない豚の生姜焼きを食べるこお茶を飲んで、 一服。

 

これなら一人暮らしの男性でも実現できるでしょう

 

もうすでにお腹いっぱいになりつつあるけれども、デザートのつもりで甘みを噛みじめながらご飯を少し食べておしまいにする

 

食後のアイスクリームやおまんじゅうは控えて、お米の甘さで代用しましょう

 

 

魚の代わりに魚肉ソーセージ

 

リサーラという魚肉ソーセージを使う案もあります。本当は魚を食べるための準備は手間がかかります。

 

通常の魚肉ソーセージは臭みを減らすため「さらして」しまうため、魚油は取り除かれてあまり含まれていません

 

そのためリサーラは、後から魚油の中のDHAやEPAといったω3脂肪酸を練りこんであります。

 

(※リサーラは水産庁の「ファストフィッシュ」ブランド第一回目選定品でもあります。)

 

ω3脂肪酸

 

ω3脂肪酸は不飽和脂肪酸の一種で、そのままでは酸化してしまう不安定なものです。

 

魚肉のタンパク質に練りこまれているので、酸化が防がれ胃腸からの吸収も良いように工夫されています。

 

もともとω3脂肪酸は体の細胞のPPARγを活性化させることが知られていました。

 

PPARγとは細胞内で栄養分を燃焼させてエネルギーを作ることを促す因子です。

 

糖尿病の治療薬(アクトス)や中性脂肪を下げる薬剤(フィブラート系薬剤)は、PPARγを活性化させることを利用しています。

 

最近になり、ω3脂肪酸は肝臓、筋肉、血管の細胞の表面にあるGPRl20という物質と欠同して細胞に刺激を与えることが発見されました。

 

ω3脂肪酸は、GPRl20を介してPPARγを活性化させてエネルギー消費を増加させているようです。

 

さらに国立がん研究センターから肝硬変、肝がん予防が報告されました。(ω3脂肪酸のPPARγ刺激作用は、抗炎症作用も有しているようです。)

 

 

異所性脂肪のマクロファージによる炎症がナッシュの原因でした〉ω3脂肪酸を含む魚油はこのような利点が多く、魚食の日本食文化はメタボリックシンドローム予防やがん予防には大いに理にかなったものです。

 

リサーラはかさのある食品なので、脳が空腹感を感じることを避ける食品の置き換えが簡単です

 

菓子ハンやケーキ、スナック菓子類は、糖分と脂肪分を両方摂取するので脂肪が体に蓄積しやすい組み合わせです。

 

お菓子がわりに食べることで、植物油などの油脂類や炭水化物の過剰摂取を予防できます。

 

肉の代わりに、 ハンバーグタイプを置き換えることも可能です。私は、リサーラを「良質なω3を含んだタンパク質コンテナ」と考えて、新しいレシピを研究しています。

 

マグロなどの食物連鎖の頂点に位置する魚では、水銀が問題になりますが、リサーラには水銀が含まれていません。

 

近年は魚資源の枯渇も危惧されているので、魚そのものへの代替食品としても優れているといえます

 

GPRl20のレセプターを刺激することは、エネルギー消費だけでなくインスリン抵抗性も改善させます。

 

また、GPRl20関連の合成薬剤は、生理的にメタボリックシンドロームを予防する夢の薬剤になるものとして激しい開発競争が始まっているともいわれています。

 

 

こうしてみると、日本の魚食文化や魚介類の多い地中海食は未来を先取りしていたわけです。


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